マルチバースに前頭葉をガーッとやられたって話

去年7月にギャラリーで個展してくださった、【うさぎ帝国】のendoさん!のYOUTUBE。リニューアル?されて、その最初のゲストがこちらもいつもお世話になっているグレーさん!というわけで正座してそば食べながら見させていただいていたらですね、これがまあなんと!めちゃくちゃ面白い。このお二人が一緒のところはギャラリーでも何度かあって、そのたびにこのお互いリスペクトしてるのか牽制しあってるのかわからない絶妙に軽妙なトークに「この二人おもしれーなーなんかパフィーみたいだなー(世代)」とほくそ笑んでいたんですが、その雰囲気がそのままこの動画で味わえて「いっそこの二人でユニット組んじゃいなよだれかプロデュースしてよ民生とかマッキーとか佐和記とか」とまで思うくらい面白かった!んです。いやもう必見です。

後編はこちら。

で、この動画後編の5:53くらいから、endoさんの図録のお話になるんですが、グレーさんが言う図録の感想

「トルコとかあっちの方のオリエンタルな寺院の中でわあーってすっごいとこ延々連れまわされたみたいな圧倒された感覚で脳みそ?前頭葉をがーってやられた(原文だいたいママ)」

って感覚、山口めっちゃ分かるんです。

というのも、endoさんの個展に「涅槃-B」という、巨大なイラストボードの作品があったんですね。

それを何日かかけてうちのギャラリーのライブペイントで制作していただいたんですが、かなりの大作だったので、時間全然間に合わなくて、最後結構夜遅くまで描いていただいていたんですよ。でその時山口も同席させていただいてたんですが、無心にカラーペンを動かしているendoさんとその「涅槃-B」を後ろからじっと見ているときにまさにグレーさんとおんなじような感覚にガーッと襲われたんです。

グレーさんはモスクみたいなオリエンタルな寺院とおっしゃってますが、僕はどっちかっつうとマルチバース、多元宇宙をギュンギュンと量子ドライブさせられたみたいな圧倒的な情報量で前頭葉をガーッとやられちゃって、かなりめまいがしたのを覚えてます。ほんとあの作品はすごかった。作家ってすげーってマジで思いました。

その作品がこれ。

これ、あえて描き終わった直後の「涅槃-B」の写真を載せてます。まさに、できたてほやほやビッグバン直後の宇宙です。B1サイズなので、横は70cm以上、縦は1m以上もあるんですが、その巨大な面を埋め尽くすうさぎ帝国の皆さんたちとそのあいだの空間を埋める星と色。近くで見るとわかるんですが、この星間の色、輪郭部分が全部点描なんです。ほんとマジでくらっくらします。まさに星間の泡沫。こんな大作の誕生に立ち会うことができて、ギャラリー店長としての役得をひしひしと感じております。ほんとありがとうございます!


というわけで、今日はendoさんのおもしろ動画にほだされて、かなり熱量高く語ってしまいましたが、この「涅槃-B」はめでたくお嫁に行かれていますのでもうお会いすることはできません。その代わりといってはなんですが、動画中でも紹介されておりますendoさんの画集『うさぎ帝国とendoの世界2019咄々々図録』のコンパクト版に収録されていますので、ご興味のある方はぜひこちらよりお買い求めくださいませ〜、

endo寺院がここにありますw


と本日もスマートに告知につなげる店長山口でした。

まったねー